「サイボーグしか生き残れない」 第1志望かなった官僚を離れたわけ

 朝起きて、着替えて、化粧までした。それでもどうしても家から出ることができなかった。泣きながら、職場に休む電話を入れた。

 環境省で働いていた女性(29)は、福島地方環境事務所(福島市)に配属されてから、わずか8カ月余りで出勤がままならなくなった。東京電力福島第一原発の事故後の対応に追われていた日々。女性は当時の職場をこう振り返る。「サイボーグしか生き残れない」

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