J2最下位転落の徳島 吉田達磨監督の「10分解任」波紋…MF西谷和希への〝冷遇〟も判明
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J2徳島が揺れている。明治安田J2リーグ第7節(30日)、ホーム群馬戦に0―1で敗れ、最下位に転落した。

 これで今季ホーム4戦4敗となり、試合後はスタンドにスタンドに居座る事態に。この試合とスコアレスドローに終わった24日の仙台戦の結果を踏まえて、吉田達磨監督の処遇を検討すると、敗れた20日のホーム山口戦後、岸田一宏社長が、サポーターに約束していた。

 結果は1敗1分けとなったことを受け、この日の試合後も岸田社長がスタンド前でサポーターに対する説明を行った。ここで一部サポは、吉田監督の解任を求めたところ、同社長は即座の回答を保留したが、サポ側の納得を得られず、10分の猶予を求めたという。

 その結果、同社長は吉田監督の解任をサポーターに報告したとのこと。この日のうちにNHKなどが解任を報じている。ネット上にはこのやり取りが拡散し「サポに要求されて10分で監督解任って徳島、やばいだろ」との声が上がり「10分で解任される吉田監督がかわいそう」との同情も上がる始末だ。

 吉田監督は群馬戦後に「群馬に負けて、この前(大宮戦)引き分けて、その前は負けたが、最初の3つの負け(開幕3連敗)とは、向かっていく姿勢とかは変わってきている」と前進を口にしていただけに、このタイミングでの解任に無念さもあるだろう。

 また、MF西谷和希の処遇を巡る問題も、一部サポーターの怒りを買っている。第2節(2日)の鹿児島戦にフル出場した後、ベンチ外が続いており、干され疑惑が浮上していた。というのも、今月中旬に西谷は自身のインスタグラムでチーム方針に反するような内容のメッセージをアップしていたからだ。すると、地元の徳島新聞はこの日「ヴォルティス、西谷に別練習を指示 チーム内で不適切言動」と報じた。ファン、サポーターの懸念が的中してしまった。

 今後は新監督のもと、巻き返しを図ることになる。過去にはJ1を経験した徳島にとって、クラブ史上初のJ3行きだけは避けたいところだ。