松永真菜さん、莉子ちゃん親子が亡くなった東京・池袋乗用車暴走事故を起こし、自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の罪で受刑中の男性(92)の現在の心境を記した書面が6日、遺族の松永拓也さん(37)に届いた。

「どうすれば、この事故を起こさずにすみましたか」との松永さんからの質問には「運転しないことが大事です」と回答。車の不具合を主張していた刑事裁判中とは異なる事故原因への認識をのぞかせ、反省の姿勢を示した。

松永拓也さんは、全ての回答を読み、「初めて彼と真の言葉をかわせたような気がする。(再発防止を目指すという)一緒の視点を持てたことを知れてよかった」と笑顔を見せた。

事故から5回目の命日が4月19日に迫り、気分が落ち込む日々が続いていた松永さんにとって、うれしい便りだった。

◆「あなたの失敗を、社会の財産に」

男性の心境を記した書面は、松永さんが3月に利用した法務省の「被害者等心情聴取・伝達制度」への回答。遺族らの思いを受刑者に伝えて更生などに生かす仕組みだ。

松永さんは刑務所の担当官を通じて8項目の質問を投げかけ、「あなたの失敗を、社会の財産にしてほしい。『自分と同じような加害者が生まれてほしくない』という視点を一緒に持ちませんか」と呼び掛けていた。

松永さんによると、男性は全ての質問にひと言ずつ答え、回答の時には「申し訳ない」と述べたと書面に書かれていた。回答を公表するかどうかは「松永さんにお任せします」と答え、松永さんとの面会に応じる意思も示したという。

(以下ソースに続く)
https://www.tokyo-np.co.jp/article/319737

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