徳島県職員を懲戒免職処分 約40万円の「ラブドール」購入、藍染衣装を着せて阿波おどり空港に展示
徳島
2024/04/08 16:5

 徳島県は、林業振興課に所属する46歳の係長を、8日づけで懲戒免職処分としました。

 処分の理由としては、男性職員が観光政策課に在籍中に、「阿波藍魅力発信事業」において、契約事務手続きを行わないまま、委託業者に業務を実施させ、経費の一部を該当年度に支払わず、翌年、別の業務に含めて支払った、などとしています。

 さらに、「阿波おどり空港における阿波藍魅力発信事業」については、上司に無断で委託業者に成人用玩具を購入させ、契約上その事実を隠蔽して、県に損害を与えたとして、今年1月、住民監査請求の結果として、地方自治法違反・地方財政法違反と認定されています。

 今年1月の監査結果によりますと、この問題には以下のような経緯がありました。

 2019年に阿波おどり空港で、藍染め製品や藍染め衣装を着用したマネキン等を展示する際に、職員が「リアルな人形を使用した展示が主流になっている」といった記事をインターネットで見つけて着想を得、職員と委託業者で大阪のショールームを訪れて業者が購入したということです。

 その後、「ラブドール」は藍染め衣装を着用し、約1か月間、阿波おどり空港で展示されていたということです。

 監査結果は、「見積書に『マネキン・什器レンタル』名目で本件人形の購入費用が盛り込まれている契約は、裁量権を逸脱又は濫用したというべき」などとして、地方財政法などに違反すると判断。

https://www.mbs.jp/news/kansainews/20240408/GE00056622.shtml