安楽死の自殺薬Xを提供する団体、裁判へ
オランダには人生の最後を人間的に実現させようとする団体「ラスト・ウィル(Coöperatie Laatste Wil )」というのが存在する。肉体的・精神的な苦痛に耐えられず、それでも安楽死は認められないという人が自分の死は自分で決めようというのが目的だ。
8日月曜日、人道的に死ぬ方法として致死性麻薬Xを宣伝したとして、ラスト・ウィルの7名が法廷に出廷する。自殺用の薬剤Xで愛する人を亡くした親族グループは、一刻も早い販売禁止を求め、今週オランダ政府を提訴している。原告はこの薬Xで親族をなくした人からなるXimena’s Vlinder財団で、これまで国がラスト・ウィル団体に介入せず、この自殺用麻薬Xを数年にわたり放置していたとして告訴している。
実はこの薬物Xは、実験室や食品業界で防腐剤として安全に使用されている。ただ大量の使用は致死の可能性があるため個人への販売は禁止されている。原告側は、禁止はされているもののインターネット上で簡単に入手できるとし、政府の管理の甘さを非難している。
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