レトロゲーム機に総入れ替えでコロナ禍も売り上げ増!「みなかみホテルジュラク」が提供するゲームコーナーの魅力に迫る
今回取材に応じてくれたのは、株式会社聚楽 みなかみホテルジュラクフロント課 課長・真庭範夫さん(写真左)
レトロブームが再び注目されるなか、クリームソーダ、ビニールレコード、インスタントカメラと並んで「レトロゲーム機」も人気を集めている。

1980年代にホテルや旅館で導入され、家族連れに喜ばれたこれらのゲーム機は、時代の変遷とともに徐々に見られなくなっていった。

しかし、株式会社聚楽(じゅらく)が運営する「みなかみホテルジュラク」(群馬県利根郡みなかみ町湯原665)では、レトロゲーム機を得意とする専門業者を活用することで売り上げを伸ばしている。

そこで今回は、株式会社聚楽(以下、聚楽)みなかみホテルジュラクフロント課の課長の真庭範夫さんに、レトロゲーム再編の背景と利用客の反応、そして今後の展望について話を聞いた。

■「レトロゲーム機」に総入れ替え!放置されていたゲームコーナー再編の経緯
現在、多くのホテルや旅館に設置されているゲームコーナーの大部分が、指定された業者に委託した状態だそうで、
その売り上げの一部が宿泊施設の収益となっている。そんななか聚楽は、2020年に既存のゲーム機をすべてレトロゲーム機に入れ替えたそうだが、なぜ導入へといたったのだろうか。

「それまで提供されていたゲームは、遊び方が難しかったり皆で楽しめないゲーム機が多く、『空きスペースの有効活用』という考えで、
特段のこだわりはありませんでした。かといって弊ホテルに長年ゲーム機を設置していた業者も、
特に積極的な姿勢を見せず、単に集金に訪れるだけで、ゲーム機が壊れていても放置されるような状況でした」

この状況に疑問を感じたあるスタッフが、「誰もが気軽に楽しめ、ホテル滞在を存分に満喫してもらいたい」という一心で、
ゲーム機の入れ替えプロジェクトを始動したそうだ。そこから、どんなゲーム機を導入するべきかを検討していた際、
かつて駄菓子屋やデパートの屋上にあった10円で遊べるゲーム機に注目した。
真庭さんは「これらのゲーム機はシンプルなものが多く、いつの間にか夢中になっているんですよね」と語る。
https://news.yahoo.co.jp/articles/e25f112ae2edad68fb9fb784675076027368e67c