米国のハーバード大学公衆衛生大学院が男性医療従事者約3万人を対象に行った調査では、月に21回以上射精する人は、
月に4〜7回の人に比べて前立腺がんになるリスクが約2割低下することが明らかになっています。

「オナニーは、すればするほど健康になる」のです。

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また自律神経の観点からいえば、勃起を司るのは副交感神経ですが、射精を司るのは交感神経です。簡単にいえば、副交感神経は体を休め、
リラックスモードにする神経。片や交感神経は、体を活動モードにする神経です。

通常、セックスの際は「勃起→射精」という一連の流れを踏み、その際、副交感神経と交感神経の2つの神経がうまく切り替わっています。
この「交感神経→副交感神経」の切り替えのトレーニングとして、定期的なオナニーによる射精は有効です。

ただし、あまりに強い力でペニスを握ったり、床に下半身を押し付けるような体勢でのオナニーは、
遅漏や腟内射精障害のリスクがあるので避けたほうがいいでしょう。
https://president.jp/articles/-/71638