ロシア軍、エネルギー施設に大規模攻撃…プーチン氏「冬場は攻撃控えた」と報復を示唆

ロイター通信によると、ロシア軍は11日、キーウ近郊の火力発電所などウクライナ各地のエネルギー施設にミサイルや無人機で大規模攻撃を行った。ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領が「テロ」と非難したのに対し、ロシアのプーチン大統領は「(ロシアの)エネルギー施設への攻撃が相次ぎ、対応する必要があった」と述べ、報復行為だと認めた。

同通信は、キーウ南方にあるトリピルスカ火力発電所が攻撃を受け、発電所が炎上した結果、「完全に破壊された」と関係者が語ったと報じた。ウクライナ軍司令官によると、露軍の攻撃は82のミサイルと無人機が使われ、東部ハルキウや西部リビウ、南部オデーサ各州など全土で電力施設などが被害を受けた。

プーチン氏は11日、モスクワでベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領と会談した。ウクライナのエネルギー施設への攻撃を強めたことを報復だと示唆し、「冬場は人道的配慮から攻撃を控えた」と主張した。露軍は3月下旬以降、ウクライナ各地のエネルギー施設を相次ぎ攻撃し、発電所や変電所などが被害を受けている。ウクライナ側も無人機で露国内の石油施設などを攻撃していた。

https://www.yomiuri.co.jp/world/20240412-OYT1T50190/