治療の医師「尿が泡立つ、濁る人は受診を」 “紅麹”摂取の患者を診察

小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を飲んだ後に、腎臓に異常が生じた入院患者3人の治療に当たった医師が取材に応じました。

日本大学医学部 阿部雅紀 医師
「紅麹コレステヘルプだけが共通していた。2023年の4月前後ぐらいから皆さん服用していた。やはり、このサプリが疑わしいというふうに私どもも思いまして…」

日本大学医学部によりますと、東京・板橋区の病院には去年12月から今年2月にかけ、小林製薬の「紅麹コレステヘルプ」を飲んでいた▼70代の女性と、▼50代の女性2人のあわせて3人が入院したということです。

3人はいずれも腎臓の尿細管に炎症が起こる「尿細管間質性腎炎」と診断されました。3人は治療を受けてすでに退院していますが、今後、半年から1年程度は治療を続ける必要があるということです。患者の治療に当たった医師は…

日本大学医学部 阿部雅紀 医師
「慢性腎臓病の状態で、こういったサプリを飲んでいれば、さらに腎臓が悪くなって透析が必要になったり、そういうことはあると思う。(症状を引き起こした)特定の物質、それが何なのか、そしてなぜそういったものが入っていたのかというところを(小林製薬には)究明していただきたい」

阿部医師は、「尿が泡立つ、尿の色が濁るなどの自覚症状がある人は医療機関を受診して欲しい」と呼びかけています。

https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/1085464?display=1