「ずっと結婚しないままでいると、若いうちはいいけど老後は一人ぼっちで寂しくなるよ」という声が特に既婚の高齢者から寄せられます。

確かに、結婚し子や孫に囲まれて過ごす老後と比較すれば、一人のままで暮らす人の生活は、客観的に見て「寂しい」ものと映るのかもしれません。
実際、生涯未婚の人はやがて親も他界し、会社を定年退職した後は他者とのつながりもなくし、終日誰とも会話することのない日々が続く人もいます。

しかし、「結婚すれば一人ぼっちにならないか」といえば、必ずしもそうではありません。
たとえ、結婚したとしても、配偶者との離婚で一人に戻る可能性もあります。
離婚だけではなく、仲睦まじい夫婦であっても老後の配偶者との死別は避けられません。
必ずどちらか一方が先に亡くなり、残されたほうは一人になってしまいます。

つまり、有配偶者であっても、生涯未婚者と同様「老後一人ぼっち」になる可能性があります。
そして、その際留意したいのは、「一人ぼっちの寂しさ」に弱く、孤独耐性がないのは、女性よりも男性のほうです。

https://toyokeizai.net/articles/-/747119