柔和な笑顔を浮かべながら政権の暗部に鋭く斬り込む一方で、著書『年収300万円時代を生き抜く経済学』(光文社)では、経済格差に苦しむ我ら庶民に対して、どう生きたらいいのかを懇切丁寧にアドバイスする。そんな66歳の硬骨漢は、「日本は10年以内に世界GDPランキングでベスト10から落ち、30年先には完全な発展途上国になる」と予言する。そんな日本において、我ら庶民が生き残る、そして楽しく暮らすためには、どうしたらいいのか? ラジオの生放送終了後の同氏に聞いた。



それは、大都市を捨てて、私はトカイナカって呼んでいるんですけど、都会と田舎の中間に移り住むこと。うちはね、ここから 90分ぐらいなんですけど、坪50万円くらい。けっこう高くなっちゃったんです。だから、もう少し足を伸ばして、うちより30 分ほど先に行くと、坪5万だから、100坪買っても500万円なんですよ。
 ものすごい自然環境のいいところです。うちも最初は良かったんですけど、最近バンバン家が建つようになっちゃって。畑は残ってますけど。

そこに行って、まず食いもんは自分で作る。そのために私もずいぶん本を読んだんですよ。でも、どこにも書いてないんです。何坪の畑をやれば、家族みんな食えるのかっていうのが。実際に実験してみたら、 1アール=30坪あれば十分、食えるんですよ。

 そこで野菜とお米を作れば自給自足の生活になるんですね。

 米は田んぼがないとダメですけど、イモとかそっち系は作れるので、日当たりさえ良ければ 30坪で十分なんですね。これで食費はもう半分以下になりましたし、あと、うちは東京電力に売っているんですけど、太陽光パネルで発電して買い取ってもらって、夜とか冬場は厳しいんですが、それで十分、電気代は実質ゼロになるわけです。食費と電気代がゼロだと、実は1か月の生活費って10万かからないんですよ。
「全然いけるじゃん」ってのが実験結果として分かったんです。何がいいかっていうと、金のために歯を食いしばって、やりたくもない仕事をやり続けなくていいこと。やりたくない仕事をやるほど不幸な人生はないんですよ。


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