愛媛・高知で震度6弱“初観測” 南海トラフとの関連は?東大地震研・笠原名誉教授「今後、首都圏直下地震も警戒が必要」

17日、午後11時14分ごろ。愛媛県と高知県で震度6弱を観測する強い地震が発生しました。
地震が発生した場所は、甚大な被害が予想される南海トラフ沿いの巨大地震が懸念されるエリアです。

めざまし8スタジオでは、東京大学地震研究所名誉教授の笠原順三氏に、今回の地震と南海トラフ地震との関係について伺いました。

東京大学地震研究所名誉教授 笠原順三氏:
今回の地震活動は、南海トラフの活動の一番西端なんです。南海トラフの地震活動というのは、フィリピン海プレートの縮みこみなんですが、これは南海・東海それから首都圏までつながっていて、この前の千葉の地震あとに茨城県南部の地震が起きましたよね?あれはすべてフィリピン海プレートの地震なんです。全部の地震活動が、連携して起こる可能性が非常に高いと思います。

今年発生した震度5弱以上の地震は23回。3月15日から約1カ月間で、17日の地震も含めて5回も発生しています。

内閣府の資料によると、南海トラフを東側と西側に分けると、どちらか片側でM8以上の地震が発生すると、残る一方で1週間以内に同規模の地震が発生する確率が平常時より100~3600倍高まるとのデータがあります。

――今回の豊後水道を震源とする地震は南海トラフの西側、今後南海トラフ東側でも続けて大きな地震が起きる可能性はあるのでしょうか?
東京大学地震研究所名誉教授 笠原順三氏:
東海沖、南海沖に境目がある図になっていますが、その境目があるかというと、実は熊本地震の1週間前に紀伊半島の沖で地震活動がありまして、それはその境目にまたがって起きているんですね。つまり今回の地震活動が二つの領域でいっぺんに影響する可能性が高いと考えられます。一緒に起こる可能性が非常に高いんです。(東西で)ほとんど同時に起こる可能性が高いということになると、その時は巨大津波が起こる可能性も高いと言うことになります。
フィリピン海プレートは全部つながっています。一番東側が茨城や千葉の地震なので、首都圏直下の地震もあわせて警戒する必要があると思います。

https://news.yahoo.co.jp/articles/120f1629f88257ac156b06b90d9283c2163cdd68