兵庫県川西市の阪急川西能勢口駅南側の商業施設「アステ川西」1階広場にあるからくり時計「ハミングツリー」が動かなくなり、7月までに姿を消すことになった。毎時0分に扉が開き、妖精が登場して軽快なメロディーが流れる。そうして約35年間、時を刻んできた。「残してほしい」と惜しむ声が上がっている。

アステ川西は1989年4月に開業。ハミングツリーは1~3階まで吹き抜けの空間がある「ぴぃぷぅ広場」にあり、シンボル的な存在だった。高さは約5・7メートル。プラタナスの木をイメージし、約1400枚の葉に覆われた球体(直径約3・6メートル)の正面にからくり時計がある。

ツリーを管理する「川西都市開発」によると、妖精は、絵本作家・永田 萠もえ さんのイラストをイメージしたもの。妖精が現れる時刻が迫ると子どもたちが集まり、目を輝かせて喜ぶ姿がみられたという。しかし、約20年前から故障を繰り返すようになり、昨年10月にとうとう動かなくなった。

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