入学式では、東京大学校友会の宗岡正二会長(元新日鉄住金会長)が祝辞を述べる中で、「政治に関心を持つこと」の重要性に触れていた。「国の政治や政治家のレベルは、その国の国民の知性や倫理観が反映されると言われている。政治から逃避し、批判だけすることは許されない。これから皆さんには、当事者として関心を持ち、民主主義の力強い担い手となることを期待したい」。

 ただ、宗岡氏が語った期待とは裏腹に、政治に関心を持つ学生は、少ない印象を受けた。

 理科二類の男子学生は「政治は僕も含め興味がない人がほとんど。熱量を持って語る人をみると、引いてしまう」と語った。文科二類の男子学生も、「正直、政治は『わからない』の一言」と戸惑いを見せた。

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