https://news.yahoo.co.jp/articles/1a89f1d414358e104ca765a94265c1bd4d0a8ed

サイゼリヤの「安くて美味い」はいつまで続くのか…「大幅な増収増益」でも国内赤字が続いている根本原因
「いびつな収益構造」からの脱却が必要

サイゼリヤの2023年8月期の決算は大幅な増収増益で、コロナ禍での業績低迷からのV字回復を果たした。企業アナリストの大関暁夫さんは「すばらしい決算だったが、国内部門は約15億円の営業赤字であり、中国などアジア地域の営業利益で埋め合わせている。収益構造のいびつさを解消しなければ、値上げは避けられない」という――。

今決算を地域別にみてみると、全店舗の3分の2を占める国内は約15億円の営業赤字を計上しており、残り3分の1であるアジア地域が約84億円の営業利益を上げてこれを埋め合わせているという、いびつな構図になっているのです(他にオーストラリアがあるが、同地域に店舗はなく製造拠点関連のみで約2億円の営業利益を計上している)。