https://news.yahoo.co.jp/articles/9755a2610bf9e1fe38be3c70a7cc6301d0a14252
「実母」とは埼玉県春日部市の自宅で両足を骨折した娘の沙季ちゃん(当時3歳)を放置し、顔を殴ったなどとして、保護責任者遺棄と傷害の罪に問われた長野奈々被告(33)である。

沙季ちゃんは’21年12月29日に意識不明の状態で救急搬送されたが、まもなく脳損傷で死亡した。頭から足にかけて複数の箇所に古いあざと新しいあざがあったという。そして、両足の太ももの骨が折れていた。

翌日、長野被告は同居男性A(当時37歳)とともに暴行の疑いで埼玉県警に逮捕され、翌年1月に傷害罪で起訴。同5月9日の初公判後、同5月31日に保護責任者遺棄の疑いで再逮捕された。当のAは3月19日未明、春日部署の留置場で首を吊って自殺した。

(中略)
そして迎えた2月26日の判決公判。金子大作裁判長は、「激しい痛みをともなう骨折を長時間放置するなど、犯行態様は悪質」と、長野被告に懲役2年を言い渡した。

11月17日の公判のなかでは、検察官によって長女の供述調書が読み上げられた。

「(沙季ちゃんが亡くなった日の)朝、妹の『足が痛い』という声で起きました。妹は足が痛くて立てないので、いつもハイハイしていました。Aは筋肉があるので、妹は何回もお尻を叩かれては泣いていました。妹の最後の言葉は『明日、おりこうさんにするね』でした」

顔を覆い、泣きながら聞いていた長野被告。しかし、実刑判決を受け、被告人席に戻った長野被告は、癖なのだろうか、何度も口元をゆがめていた―。