『タッチ 背番号のないエース』

中盤までは原作に沿った内容だが、後半の展開がまるで違う。

この映画でも、甲子園大会地区予選決勝を前にして、和也が交通事故で命を落とす。

そして、和也の死を知った達也は、そのまま球場に向かい、和也の代わりに決勝戦のマウンドに立ってしまうのだ。
選手登録していない生徒が出場したのだから、たとえ勝ったとしても、この試合は没収試合になり、
明青野球部は甲子園には行く事はできない。

しかし、明青ナインは、和也のために力投する達也に同調し、そのまま試合を続けるのだった。
キャプテンの黒木は、監督に「甲子園はどうでもいいです。この試合、俺たちのエースのために勝ちましょう」と言う。

ある意味、雑誌記事を読んで予想したとおりの展開だった。
確かにドラマチックではあるが、乱暴な展開だとも思った。いくらボクシング部で身体を鍛えていたからといって、
まるで野球経験のない達也が、強豪チームを打ち取るのはリアリティがない。
http://www.style.fm/as/05_column/365/365_303.shtml