日本は人口の5割が独身者の「超ソロ国家」になる…これから「ひとり暮らしの高齢者」が激増していく理由

2020年の国勢調査の段階で、15歳以上人口に占める独身者数(未婚に加え、配偶者との
離別死別による独身も含む)は約4930万人となり、これは1920年の国勢調査開始以降
過去最高であるとともに、日本の有史以来過去最大の独身人口となります。

15歳以上人口に占める独身の割合である独身率は44%を超えましたが、今後さらにその
割合は高まることが予想されます。

4月12日に、国立社会保障・人口問題研究所(社人研)の最新版2024年推計「日本の
世帯数の将来推計(全国推計)」が発表されましたが、それには2050年までの
年齢別配偶関係人口推計があります。

それによると、独身率は2040年に47%を超え、2050年には47.4%まで上昇すると
推計しています。

以下、独身と有配偶を年齢15~39歳、40~64歳、65歳以上の3つに分類してその
構成比で色分けしたグラフを参照ください。2020年の段階でも40歳以上の独身の
割合がすでに急増していることがわかりますが、

社人研の2050年までの推計では、2045年には、30代以下の若者独身人口より、
65歳以上の高齢独身人口のほうが上回ってしまいます。

冒頭に述べた「超ソロ社会」とは、今でこそ「若い未婚者の多いソロ社会」ですが、
今後は生涯未婚のまま高齢者となった層と配偶者との死別によって独身に戻った
元既婚者層による「高齢ソロ社会」へと変わっていくことになります。
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