戦中・戦後の激動期を駆け抜けたマルクス主義歴史学者、石母田正(いしもだしょう)(1912~86)。学問から革命をめざした彼が後世に託したものはなんだったのか。国際日本文化研究センター(京都市)の磯前順一教授(63)が刊行した評伝「石母田正 暗黒のなかで眼をみひらき」(ミネルヴァ書房)は、自らの学究人生を通して対峙(たいじ)し続けた巨星との対話の集大成だ。

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