JR東海は昨年度1年間の決算を発表し、外国人観光客の需要が増えたことなどから、鉄道の運輸収入が新型コロナ感染拡大前の水準をほぼ回復し、最終利益も前の年度よりおよそ75%増加しました。

JR東海が発表した昨年度1年間のグループ全体の決算によりますと、売り上げにあたる営業収益は1兆7104億円で、このうち鉄道の運輸収入は1兆3428億円でした。
運輸収入は新型コロナ感染拡大前の2018年度の96.1%で、ほぼ同じ水準まで回復しました。
これは、円安が進んで外国人観光客による東海道新幹線の利用が増えたことなどが主な要因だということです。
また、最終的な利益も3844億円と、前の年度に比べて75.2%増えました。
一方、今年度1年間の業績の見通しについては、新幹線や在来線の利用の回復が続くとしているものの、人件費の上昇などから最終利益は3810億円と減益を見込んでいます。
記者会見したJR東海の丹羽俊介社長は「移動のニーズが高まってきたことを強く感じる。多様なニーズに対応した商品やサービスで利用を促進していきたい」と述べました。
https://www3.nhk.or.jp/tokai-news/20240430/3000035313.html