テスラ、突然の充電器部門閉鎖 自動車業界に動揺

米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)が急速充電器「スーパーチャージャー」部門の従業員を突然解雇したことを受け、自動車業界関係者やアナリストらは、同充電網対応の新EV販売の準備に取りかかっていた自動車メーカー各社の間で動揺が広がっていると語った。

テスラは独自の北米充電規格(NACS)を持ち、充電網は競合する自動車メーカーにも開放すると表明。バイデン大統領が高く評価したため、普及に向けた補助金受給への道が開かれた。各州に充電網を展開する公的資金を提供する政府のNEVI計画に基づいて「テスラは既に資金を獲得している」(サプライヤー)という。

ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーターなどは昨年、顧客にテスラ充電網の利用を可能とする契約を結んだばかり。現時点ではこれを変更しないと明らかにしている。

マスク氏は自身のX(旧ツイッター)で、「新しい拠点構築ペースを緩め、100%の稼働率と既存拠点の拡大に重点を置く」と述べた。

テスラが前週発表した第1・四半期決算は、売上高が2021年以来の減収となり、利益も減った。株価は年初から22%下落している。
https://news.yahoo.co.jp/articles/efd27ef3a69e184f858c19860640319b13d5cdf7