ゴミ出しの問い合わせにAIが架空の部署案内、正答率は目標に届かず「市民向けには時期尚早」
瀬戸内海に面し、製造業や農業が盛んな香川県 三豊みとよ 市。環境衛生課課長補佐の岡崎英司さん(51)は昨年11月、役所のパソコン画面を見て、嘆息した。
視線の先には、実証実験中の対話型AI(人工知能)サービス「チャットGPT」が表示した文章。ゴミ出しに関する質問の答えに大きな間違いがあった。

〈エアコンやテレビはどこで捨てられますか?〉

〈観音寺市環境衛生課にお問い合わせください〉

三豊市に問い合わせるか、隣接する観音寺市のリサイクル業者などに持ち込むはずが、観音寺市の実在しない部署を案内してしまった。ほかにも、プラスチック製の納豆パックを〈燃えるゴミ〉としたり、モバイルバッテリーについて発火の可能性がある捨て方を表示したり、岡崎さんの悩みは深まるばかりだった。

https://www.yomiuri.co.jp/national/20240501-OYT1T50023/