指示役「千数百万円受け取った」 容疑者らで分配か 那須2遺体

栃木県那須町の河川敷で夫婦の遺体が見つかった事件で、死体損壊容疑で逮捕された指示役とみられる男性が「ある人物から千数百万円を受け取った」と供述していることが捜査関係者への取材で判明した。警視庁と県警の合同捜査本部は、より上位の指示役から多額の報酬が支払われ、容疑者グループで分配されたとみている。

 事件では指示役とされる住所・職業不詳の佐々木光容疑者(28)ら4人が死体損壊容疑で逮捕された。

 捜査関係者によると、佐々木容疑者は「上から遺体の処理を指示された。千数百万円を受け取り、仲介役に渡した」と供述しているという。一方で「自分は報酬を受け取っていない」と説明。ただ、4月28日に身柄を確保された際には、数百万円を所持していた。捜査本部は現金の流れを慎重に調べている。

 仲介役とみられる建設業の平山綾拳(りょうけん)容疑者(25)は「佐々木容疑者から報酬を受け取った」と供述しているといい、関係先から1000万円近い現金が見つかった。

 また、実行役とみられる住所・職業不詳の姜光紀(カングァンギ)(20)と、元俳優の若山耀人(きらと)(20)両容疑者はともに「遺体を処理した後、数百万円を受け取った」と供述しているという。



https://mainichi.jp/articles/20240502/k00/00m/040/295000c