ロシアの侵略にさらされるウクライナのコルスンスキー駐日大使は2日、X(旧ツイッター)で衆院島根1区補欠選挙で当選した立憲民主党の亀井亜紀子衆院議員がかつて「ウクライナ戦争はロシア対NATOの代理戦争」などと持論を述べていたことについて「残念だ。ウクライナの戦争について発言する前に、全体像を見るべきだ」と投稿し、亀井氏にウクライナの現状視察を勧めた。

亀井氏は議員ではなかった令和4年8月2日、ウクライナ侵略の背景について「地理的に離れた米国がウクライナ軍を増強し、欧州に戦争を持ち込んだという恨み節も現地で出ている」とXに書き込み、台湾有事の際に日本が巻き込まれない必要性に言及した。

コルスンスキー氏はXで「選挙で選ばれた公職者として、亀井さんは意見を述べる権利がある」とした上で、「彼女の意見が間違っていて、自分の党の公式見解とさえ矛盾している」と指摘。ロシア軍の攻撃を受けたウクライナ南部オデッサ州や東部ハリコフ州を挙げ、「彼女にウクライナに行って、人々と話すことを強く勧める。そこには日本語を話す人がたくさんいる」と書き込んだ。

立民はロシアによるウクライナ侵略について、「わが国を始め国際社会が侵略と戦うウクライナを引き続き継続して支援していくことの重要性を強調する」との声明を出している。

亀井氏の投稿については自民党の務台俊介衆院議員も「ロシアの代弁者のようですね」とXに書き込んだ。

https://www.sankei.com/article/20240502-MQAGPZQYMRGQJJSPXR6OUL7NO4/