『エルデンリング』の「Shadow of the Erdtree」が最初で最後の同作DLCになる理由は「どデカく作りたかったから」。宮崎氏が海外紙で新情報明かす
https://automaton-media.com/articles/newsjp/20240503-292082/

今回、フロム・ソフトウェアの代表取締役社長を務める宮崎英高氏は、中国メディア篝火营地のインタビューにて『エルデンリング』DLC「Shadow of the Erdtree」の詳細について言及。同氏はインタビュー内にて、DLC自体に明確なエンディングはなく、DLCの内容は本編の物語に影響は与えないと明言した。DLCはあくまで独立した内容であることを強調するかたちだ。

その上で同氏は、プレイヤーはDLC内の物語でプレイヤーは複数の選択肢の決断を迫られる場面があるとも語った。DLC自体に明確なエンディングはないものの、展開されるストーリーの結末は複数の分岐を持っている可能性はあるようだ。なお、同氏が手がけた(あるいは監修した)『ダークソウル』シリーズや『Bloodborne』におけるDLCの立ち位置も、あくまでDLC内で物語は完結するものであり、本編のストーリー展開に大きく影響を与えるものではなかった。どうやら本作のDLCもそういった形を踏襲しているようだ。

また同氏は、『エルデンリング』のDLCが『ダークソウル』シリーズのように複数の内容に分割してリリースされない理由にも言及。本DLCは『エルデンリング』における最初で最後のDLCとなることを改めて述べた上で、プレイヤーに広大なフィールドを探索する体験を与えるためには、DLCをシリーズとして細かく展開するよりも、単一で大規模なDLCを開発するほうがよいと判断したとのことだ。本DLCはフロム・ソフトウェア作品のなかでで最大規模のDLCとなることが予告されており、大きい一本のDLCとして展開するからこそ、こうしたスケールのものができるだろう。

ちなみにインタビュアーがDLCの総プレイ時間について宮崎氏に訊いたところ、「自分はそれを答えられる人間ではない」と述べた。発売前に本編のプレイ時間はメインルートのみで約30時間を想定していると語った同氏の有名なインタビューにも触れ、発売後にまわりから「そんな時間じゃ足りない!」と指摘を受けたとインタビュー内で語っている。

また本DLCのなかで、本編でもフレーバーテキストやアイテム名で言及されていた聖女トリーナが登場することも発表されている。DLCの中心人物であるミケラとの関連性が非常に深いと考えられている人物であり、「Shadow of the Erdtree」の中でその物語がより深く掘り下げられるのだろう。