「何歳になっても挑戦できる」 大阪・泉佐野に夜間中学開設、
76歳の生徒会長がかみしめる学ぶ喜び
義務教育を十分に受けられなかった人たちが通う夜間中学(夜間学級)の開設が全国で相次ぐ中、
大阪府泉佐野市にも今春、市立佐野中学校夜間学級が誕生した。
8日夕には開級式と入学式が行われ、新入生たちはそれぞれの夢に向かって学びへの決意を新たにした。
■全国で相次ぐ新設 「学び直し」の場に期待も
授業は4月から始まっているが、生徒募集は同月末まで行われ、16~76歳の8カ国41人が入学。
近くに関西国際空港が立地し、空港関連の仕事に従事する外国人が増えているという地域の特色もあって、
外国籍の生徒が9割近くを占めている。
この日は、和装やアオザイ(ベトナム)、バロン・タガログ(フィリピン)などの民族衣装で式典に臨んだ生徒も。
会場の体育館が華やかな雰囲気に包まれる中で学級歌が披露され、
高校進学や日本語の上達など生徒一人一人の目標もスライド写真で紹介された。
「学びには世界を変える力がある」。
生徒を代表してあいさつに立った板谷時美(いたや・ときみ)さん(76)は、
授業が始まってからの1カ月を振り返りながら、「学ぶことで人生はもっとよくなる。
何歳になっても挑戦できる。
目標に向かって、仲間と支え合いながら一歩ずつ前進していこうと思う」と誓いの言葉を述べた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/23ed90f46df7eede176f7f2215e173636750bd86