https://www.japanjournals.com/uk-today/18974-240508-1.html

これは一体何? ローマ時代の謎のオブジェに注目

■アマチュアの考古学発掘チームが発見したローマ時代のミステリアスな遺物がリンカンシャーの博物館で一般公開される。
BBC(電子版)が報じた。

 2023年夏、リンカーン近郊のノートン・ディズニー(Norton Disney)で発見されたこのオブジェは、
英国で発見された33個の正十二面体のうちの1つでミッドランドで発見された唯一のもの。
高さは約8センチ、重さ245グラムで過去に発見されたものの中で最大級。

 ノートン・ディズニー歴史考古学グループのリチャード・パーカー氏は
「約1700年前に埋められたこの物体を見つけられたことは光栄なことだ。
しかしこの正十二面体に関してあらゆる研究がなされてきたにもかかわらず、
これが一体何なのか、何に使われていたのかを解明するには至っていない。
分かっているのはこの十二面体が丘の頂上で発見されたということだ。意図的にそこに置かれたようだ」と語った。

 このミステリアスな物体の製作時期は紀元1世紀にまでさかのぼる。
ローマ時代の儀式や宗教と関係があるのではないかと考える専門家もいるが、
ローマ時代の文献に、これに関する記述は見つかっていない。
オブジェは5月4日からリンカーン博物館(Lincoln Museum)で公開。

By 週刊ジャーニ (Japan Journals Ltd London)

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