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江戸時代の240年間で干拓された土地は約6800ヘクタールにもなる。明治時代になると士族の殖産事業として、オランダの技術者を招き干拓はさらに大規模化した。1963年まで続いた干拓工事で生まれた農地は約5500ヘクタールにも及ぶ。

もとが海だった干拓地は土が塩分を含み農作物にはまったく適さない土地だった。そこで、干拓地では塩抜きの溝や用水路が多数整備されることとなった。こうして、岡山県南部は全国でも屈指の用水路が張り巡らされたエリアになったのである。