「⚪︎⚪︎は××」が常に/かならずしもあ真とは限らないのに
「会議の資料をコピーしておいて」では上司が現場で青ざめるだけ…"ゆとり世代"への正しいお願いの方法 「2人で一緒に進めてみて」が正解…責任を感じさせたら逃げるだけ
プレジデント 2024年5月17日号
2024/05/13 17:00
ゆとり世代はなぜ出世が嫌いなのか
ゆとり世代(1987〜2004年生まれ)は、それより上の世代とはまったく異なる職業観を持っています。バブル世代は働けば働くほど儲かったから、氷河期世代は潜在的な失業への恐怖心から、仕事中心の人生を歩んできました。しかし、ゆとり世代にとって、仕事は日常の一部です。
「え、残業ですか? すみません、今日は習い事があるので帰ります」
「昇進は辞退します。役職が付くと責任が大きくなるじゃないですか。そういうの、重いんですよね」
なぜこのような差が生まれたのでしょうか。それは彼らが受けてきた教育と世相に理由があると思われます。ゆとり世代は、02〜11年の義務教育を受けました。詰め込み型教育の反省から授業時間が大幅に削減され、体験学習や調べ学習など点数のつかないカリキュラムが新設されました。
人はみんなが自分らしくあっていいという個を尊重する育て方をされた人たちに「社会人なんだからこれくらいはあたりまえ」「仕事なんだから黙ってやるべき」といった理屈で何かをやらせるのは無理があります。自分ではない誰かを物差しにされたり、競わされたりするのがとにかく苦手なのです。他人を出し抜き自分が有利になることに罪悪感を覚える人も多いようです。
略
https://president.jp/articles/amp/81312?page=1