「トランスジェンダー女性の乳汁分泌の誘発と直接授乳」についての症例報告:続々・たそがれ日記:SSブログ
https://junko-mitsuhashi.blog.ss-blog.jp/2024-05-13-2
5月13日(月)
なぜか興味を持っている人がいるのでレビュー。
「抄録」から摘要。
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第25回「GID学会」研究大会(沖縄)」(2024年3月16~17日)
一般演題 池袋真(女性医療クリニックLUNA)ほか「トランスジェンダー女性の乳汁分泌の誘発と直接授乳」
50歳のトランスジェンダー女性。
40歳から女性ホルモン投与、44歳で精巣摘出手術。
パートナー(30代女性)の妊娠(アメリカで精子提供)を機会に自身の「母乳」による授乳を希望して来院。
治療にともなう身体的リスクを説明、当院倫理委員会の承認を得て治療を開始。
エストロゲン・プロゲスチン製剤の投与によって「偽妊娠状態に。
同時に(乳汁分泌効果がある)ドンペリドン投与により乳汁の分泌を促す。
治療開始後63日で乳汁分泌を確認。
乳汁成分に問題がないことを確認後、パートナーが出産した新生児に直接授乳。
出生後、3カ月まで授乳を継続。
【感想】
新宿歌舞伎町「ホステス」時代(1990年代後半)、同僚に乳汁が出る人がいた(客の前でしぼってコップに受けて、特別料金で希望する男性客に飲ませていた)ので、トランスジェンダー女性でも,それなりの量の乳汁が出るのは知っていた。
しかし、医学的な治療として行った症例報告としては初めてではないだろうか。