英国人が極東の非文明国で近代知識無双「鉄よりもさびにくく加工しやすい金属ナマリで水道管を作りましょう」 [122319879]
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高林陽展「鉛に曝されたこころ --近代イギリスにおける鉛製水道管の健康被害をめぐって--」『史林』(103巻1号 2020年)13枚目(115)より
https://repository.kulib.kyoto-u.ac.jp/dspace/handle/2433/250101
一九世紀末の水道事業に関する多くのハンドブックやマニュアルによれば、水道管の素材に選ばれたのは鉛だった。しかし、その危険性は過少に評価されていた。例えば、一八八一年に刊行された水道供給に関するハンドブックは、鉛の水道管から鉛中毒が生じるリスクはほとんどない(practically little risk)と述べた。一八九一年に刊行された配管マニュアルでも、鉛水道管の危険性を指摘しつつも、鉛製水道管の作り方や利点が強調され、中毒の危険性は一切ないと断言されている。同時期の他のマニュアルからも鉛製水道管が広く使用されていたことが確認できる。エセックス州の公衆衛生医務官ジョン・C・スレッシュ(John C.Thresh 1850-1932)の水道供給に関するマニュアルでも、鉛製の水道管が「もっとも一般的に用いられる」とされている。一八九六年に刊行された、農村部の水道供給サービスに関しての実務的ハンドブックは、鉛製水道管は「家庭への水道水の引き込みと家屋内部の水道設備について、ほぼあらゆる際に用いられる」と紹介し、その理由は「鉛は建物の構造の不規則さに合わせて曲げられる」からと述べている。鉛中毒の対策には、水道管内部へのスズの加工を推奨しているが、「いずれもほとんど実施されていない」とも付け加えている。
家屋に敷設するという事情から鉛が採用されたという見解は、一八九八年に刊行された水道技師W・K・バートン(W.K.Burton 1856-99)の水道供給に関するマニュアルからも確認できる。彼は、鉄がさびやすく、鉛よりも高価であることから、引き込み管の素材の第一候補を鉛とした。一方で、鉛中毒の危険性については一切言及はない。バートンのマニュアルが興味深いのは、彼が日本でお抱え外国人技師として働き、各地の水道敷設事業に尽力したためである。彼は、内務省衛生局のお雇い外国人技師として一八八七年から日本で働き、東京市上下水道取調主任、帝国大学工科大学衛生工学講座教授を歴任した。その間に、帝国上下水道の基本計画、東京、神戸、福岡、岡山などの基本調査を担当した。現代日本における鉛製水道管の使用は、二〇一四年三月末の時点で、総延長五七五二キロ、三四七万世帯の使用にも及んでいる。
【論文の抄録】
一九世紀以降の西洋世界において、大気や土壌への放出量の増加、鉛を取り扱う労働現場の増加、食品加工時の鉛の利用、水道管への鉛の使用など、人は鉛への暴露の機会を大きく増やした。その結果生じる健康被害については、職業病や環境問題をあつかった諸研究で論じられてきた。また近年、社会経済史家W・トロスケンが、近現代の合衆国東岸やイングランド北部において水道水による鉛中毒が深刻だったことを論じている。一方、二〇世紀後半以降の医学研究は、低量の鉛暴露によって神経の発達や精神疾患への罹患リスクが高まることを主張してきた。本稿は、こうした諸研究をもとに、イングランド北部の西ヨークシャー、特にシェフィールドに絞って、精神疾患を中心とした健康被害の実態を検討し、同地域における深刻な鉛暴露の実態を明らかにした。ただし、人口統計や病院史料に基づく量的な分析においては、鉛暴露による健康被害は明確には認められなかった。 >二〇一四年三月末の時点で、総延長五七五二キロ、三四七万世帯の使用にも及んでいる。
おいおいおいおい! 健康被害は明確には認められなかった
どこかの国でも被爆がどうちゃらーとかいってたな 人に教えるときは悪意がある
こんなのみんな知ってるだろ 水道管のカードゲームで鉛管だったな
よく考えたらやばいな >>1
・19世紀末のイギリスでは、水道管の素材として鉛が広く使用されていたが、その健康被害リスクは過小評価されていた。
・当時の水道関連マニュアルでは、鉛製水道管の利点は強調されるものの、鉛中毒の危険性については軽視または無視されていた。 >>2
・19世紀末のイギリスで、水道管の素材に鉛が広く使用されていた
・当時の水道関連マニュアルでは、以下のように記載されていた
- 鉛製水道管の利点が強調されていた
- 鉛中毒のリスクはほとんどないと評価されていた
- 鉛中毒対策は推奨されつつも、ほとんど実施されていなかった
・鉛が採用された理由は、建物の構造に合わせて曲げられるなど使い勝手が良かったため
・一部のマニュアルでは鉛中毒の危険性への言及がまったくなかった
・日本でも1887年から外国人技師が水道事業に関与し、鉛製管が使用された可能性がある
・現代でも日本に鉛製水道管が多数残存している >>2
・19世紀以降、西洋世界では大気・土壌汚染、労働現場、食品加工、水道管などで鉛への被爆機会が増大した。
・その健康被害については、従来の研究で職業病や環境問題として論じられてきた。
・近年の研究では、低量の鉛暴露でも神経発達や精神疾患のリスクが高まると指摘されている。
・本研究では、イングランド北部のウェスト・ヨークシャー地域を中心に、精神疾患などの健康被害実態と深刻な鉛暴露の実態を明らかにしようとした。
・しかし、人口統計や病院資料からの量的分析では、鉛暴露による健康被害は明確には認められなかった。 鉛中毒 - 25. 外傷と中毒 - MSDマニュアル家庭版
https://www.msdmanuals.com/ja-jp/home/25-外傷と中毒/中毒/鉛中毒 で今のジャップ政府の鉛水道管に対する評価はどうなの?
安心!安全!飲んでも大丈夫!って感じなの? >>21
水道局のQ&Aに似たような質問あるけど水質検査の基準値を下回ってるから大丈夫ってスタンス
仙台市水道局の回答にはこんなただし書きがある
>ただし、朝一番の水や、家を留守にした時などは、長時間、水が給水管に滞留して鉛の濃度が普段より高くなることもあるため、最初の水はバケツ1杯程度を飲み水以外(トイレ、散水等)にお使いいただくことをお勧めしています まあ使っていくうちにスケールがついて混入量も減るんだろうけど
やばいのは敷きたて通水時に飲んだ奴ら ■ このスレッドは過去ログ倉庫に格納されています