>>251の続き
官僚側のキーパーソンが財務省の前理財局
長、迫田(さこた)英典氏(国税庁長官)
とするなら、民間側のキーパーソンは、こ
の冬柴大氏と言っていいでしょう。前回の
コラムで、「この問題には疑惑の3日間が
ある。2015年の9月3日から5日までの
3日間だ」との志葉玲(しば・れい)氏の記
事を引用し、安倍晋三首相が9月4日、安
保法制法案の国会審議のさなかに大阪を訪
問していたことを紹介しました。安倍首相
はこの日、大阪・東梅田駅前の海鮮料理店
「かき鉄」で冬柴大氏と会食しています。
店のオーナーは冬柴氏です。牡蠣(かき)
料理の店で、父親の名前「鉄三」の一文字
を冠したのでしょう。

日刊ゲンダイの電子版(3月8日)は、経
営が思わしくない森友学園は小学校の建設
資金に窮していたが、ある都市銀行が20億
円を超す融資に応じた、と報じました。そ
して、その融資を仲介したのは「大臣経験
者の子息A氏ではないか、という憶測が流
れている」と伝えています。日刊ゲンダイ
の取材に対して、A氏は「その日に安倍首
相と会食したのは事実です」と認めたもの
の、融資の仲介については「まったくあり
ませんでした」と否定しました。この「A
氏」が冬柴大氏で、融資に応じたのは彼が
かつて勤めていた「りそな銀行」と見られ
ています。