上村彩子キャスター:
取材をしたインターパーク倉持呼吸器内科の倉持仁院長は「7月に入って以降、週を追うごとにコロナ陽性の患者が増加している」と話します。

一方で「コロナウイルスの感染が疑われる患者の中には“自分は熱中症”と主張し、検査を拒否したケースもある」ということです。どうしてこのようなことが起きているのでしょうか?

まず、新型コロナウイルス感染と“認めたくない”理由で大きなものとしては、5類に移行したことで、経済的な理由もあるそうです。それぞれ3割負担でPCR検査は約6000円、抗原検査は約2000円となっています(Nスタ調べ)。

さらに、陽性と診断されて処方される経口薬は5日分・3割負担の場合、ゾコーバは約1万5600円。パキロビッドパックは約2万9700円、ラゲブリオは約2万8200円で、3割負担でも3万円近くの金額がかかってきます(Nスタ調べ)。

また、感染した場合に厚生労働省が外出自粛を推奨している日数は、発症日を0日目として5日間です。5日経っても症状がある場合は、症状が軽快してから24時間程度は外出自粛が推奨されています。

陽性と診断されると、学校や会社を休まなければならない。自分の予定も変えなければいけない。そんな心理的な負担もあるそうです。

倉持先生は「診察した患者の約半数が検査を敬遠している傾向。経済的な負担も大きく、薬を断る患者も多い」と話しています。

https://news.yahoo.co.jp/articles/894d36e1f317ddd8856f8cf0ff2a9568c60f679d