親と子は互いの体臭を認識し、赤の他人の体臭より嫌うとの調査結果を、米デトロイトのウェイン州立大学の研究班がまとめ、英科学誌ニューサイエンティストの最新号に掲載された。研究班は「近親相姦(そうかん)を防ぐメカニズム」と推測している。

 研究班は6歳から15歳の子供がいる25家族の親子を対象に、3日間同じTシャツを着てもらった後、見知らぬ他人が着たシャツと家族のシャツを与え、においによる識別度を調べた。

 父母は子供のシャツをほぼ識別でき、特に母は鋭敏だったが、きょうだいの違いまでは分からなかった。すべての子供は父のシャツを識別したが、母のシャツは9-15歳の子供だけが識別できた。