与党の大敗と並んで、今回の選挙結果で最も重大なことの一つは、これほどの「与党逆風、野党追い風」と言われた中にもかかわらず、日本共産党が目も当てられない惨敗を喫したことだ。
議席数は公示前から2減となる8で比例代表制が始まって以来最低、比例得票は前回から80万票も減らして336万票となり、議席・比例得票ともにれいわ新選組(9議席・380万票)に抜かれた。
2015年以来の「安保法廃止のための野党共闘」路線が無残に破産した結果、小選挙区には前回の倍以上となる213人を立候補させたが、
うち143人が有効投票数に届かず、供託金没収額は前回の3倍以上の4億2900万円に上った。
この間、日本共産党は、日帝の体制的延命をかけた中国侵略戦争突入に対して全く対決せず、そればかりか「中国の覇権主義と対決する」
「尖閣諸島は日本の領土」「有事の際には安保・自衛隊を活用すべき」と主張し、米日帝と口をそろえて排外主義・祖国防衛主義の宣伝を繰り広げてきた。
その一方で、共産主義の中身を「革命なき自由実現運動」=ブルジョア改良主義へとゆがめ、選挙でも終始「自由な時間の拡大」なる主張を押し出した。
激化する戦争情勢と深刻化する生活の困窮に対し、人民の怒りや危機感はますます高まっている。これと全く無縁な日本共産党の反動的正体がすでに多くの人々に見抜かれ、
見放されていることが、今回の選挙でも示されたのだ。そして重要なことは、今まで日本共産党の影響下にあった人々の中から、これと決別して11・3集会に結集し、新たな闘いに踏み出す人が次々と現れていることだ。
米日帝が中国侵略戦争に突入する中で、むき出しの国家暴力との対決がこれまで以上に階級闘争の正面課題にのぼってくる。
中国侵略戦争突入を内乱に転化する実力闘争をさらに発展させよう。11・3集会はその突破口を開いた。
青年・学生を先頭に、激動期にふさわしい労働者民衆の荒々しい闘いをつくりだす時だ。