中国の交流サイト(SNS)では事件に関する投稿が制限されている。事件が広く知られ、社会不安が増すことを中国当局が警戒しているとみられる。NHK海外放送のニュース番組が12日に同事件を伝えた際、放送の一部が遮断されてカラーバーと「信号異常」を示す画面に切り替わった。

中国各地では、無差別な襲撃事件が起きている。9月末には上海市のスーパーマーケットで男が来店客らを切り付け、3人が死亡、15人が負傷した。不動産不況に端を発する景気低迷により、国民の間で不満が高まっていることが背景にあるとも指摘されている。

在中国日本大使館は12日、人が集まる場所で刺傷事件などが発生していると注意喚起した。