この事件は4年前、福岡市の商業施設で、当時21歳の女性が、面識のない当時15歳の少年に包丁で刺され、殺害されたものです。

事件前、少年院で矯正教育を受けていた少年は、仮退院後に入所した更生保護施設を抜け出し事件を起こしました。少年は殺人などの罪で、懲役10年以上15年以下の判決が確定しています。

「心情等伝達制度」は刑務所の担当官を通じて、被害者の思いなどを受刑者に伝えるものです。被害者の心の整理や、受刑者の更生が目的で1年前に始まりました。

女性の母親は、少年が事件を思い返し謝罪の気持ちが生まれることを願いながら、質問を投げかけました。以下は、当時、同席した弁護士が明らかにしたやりとりの内容です。

■女性の母親
「娘に包丁を向けたとき、刺したときにどう思ったか。」
■少年
「人はあっけなく死ぬんですわ。」
■女性の母親
「娘に抵抗されたときにどのように思ったか。」
■少年
「偽善者ですね。」
■女性の母親
「謝罪の意味を答えてほしい。」
■少年
「ごめんですね。」
■女性の母親
「被害弁償の意思はあるのか。」
■少年
「支払い義務はありません。」

後悔や反省の言葉は一つもありませんでした

https://news.livedoor.com/lite/article_detail/27725599/