
これまでもアメリカでふりかけは売られていたが、あくまでアジア系のスーパーが主だった。しかし、WSJのジェーン・ブラック記者は、食欲がぐっと増進するとして、「単純な味の白米が、ふりかけるだけでSomething extraordinary(なにかスゴイもの)にtransform(変化)する」とふりかけを絶賛している。
なるほど、ふりかけるだけで瞬時に味が変わるというのは、言われてみれば時間と手間をいかに減らすかにこだわるアメリカ人には魔法の副食物だ。さらに、日本のふりかけ文化では多彩な味を選べる楽しさがあるとして、アメリカ人の食卓を変えるとも予言している。
さらに、これはアメリカ流だが、カリフラワーやナスとあわせた蒸し野菜にかけるレシピや、オートミールにふりかけて半茹でのたまごと刻んだ分葱(わけぎ)を載せるレシピも記事には躍る。極めつけはポップコーンにふりかけろ、とまである。
想像力がたくましくなり、やがて本家の意図を超えていくのがアメリカの食の文化だ。日本食がいろいろにアレンジされて、メニューのすそ野が広がり、ファン層が厚くなることで、伝統的な日本食も新しいマーケットを開拓するという相乗効果を生んでいくはずだ
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