1988年11月、夜の大阪市営地下鉄御堂筋線の電車内で、二人組の痴漢に対し、勇気を出して注意した女性が「逆恨み」に遭い、その犯人たちに脅されて引き回された末、マンションの建設現場でレイプされるという「地下鉄御堂筋事件」が起こりました。



女性は警察での事情聴取で「周りの人は怖がってジロジロ見るだけで、声を出してもし誰も来てくれなかったら、今度は何をされるかわからないと思った」と助けを求められなかった胸の内を話していました。

 

裁判では、被告の二人組に対して4年が求刑され、3年6カ月の判決が下されました。被害者の恐怖と、事件が残すつめあとを考えると、あまりに短い刑期としか言えませんでした。



 「地下鉄御堂筋事件」の記事が世に出てすぐ、事件に対する激しい憤りと、痴漢に注意した女性がその報復として強かんされたことで、これを許したら性暴力に「NO」という声を上げられなくなるという、強い危機感を持った女性達が集まりました。



 「私たちに何かできないか」と考え「性暴力を許さない女の会」を発足し、事件の翌月に大阪市交通局に要望書を提出しました。

 




ジャップ電車怖すぎる