市によると、職員が横領したのは2015年10月~22年2月に市内の1事業者から徴収した滞納分の水道料金。徴収した金額よりも少ない額を記載した納付書をつくって水道局に提出するなどしていたという。マニュアルでは事業者を訪問し督促する場合は複数人で行うとなっているが、職員は1人で行くこともあったという。
22年5月に事業者から未納と示された額と支払額に差異があると指摘を受け、発覚。市が22年9月に兵庫県警に告訴した。職員は昨年12月に横領行為を認めた。神戸地検が今年1月27日に業務上横領罪で起訴したという。
市は現在、水道料金などの訪問督促業務を民間事業者に委託し、現金徴収はしていないという。市の担当者は「不適正な事務がおこらないよう努めて参りたい」と話した。