
2025年2月14日 12時29分
「良識で運動しない方がいる」 村上総務相「2馬力の選挙戦」で
https://www.asahi.com/articles/AST2G11D7T2GUTFK006M.html
候補者が自身への投票を呼びかけずに、他の候補者を応援する「2馬力の選挙戦」について、
村上誠一郎総務相が14日、衆院予算委員会で苦言を呈した。
村上氏は「候補者としてのコモンセンスというか、良識で運動しない方もいる」と問題視。
一方、「どう法律で束ねるか。
選挙運動中の発言で、なかなか難しい面がある」とした。
立憲民主党の落合貴之氏の質問に答えた。
候補者が自身への投票を呼びかけず、他の候補者を応援する「2馬力の選挙戦」が
昨年11月の兵庫県知事選で問題となった。
千葉県知事選(27日告示、3月16日投開票)に向け、政治団体「NHKから国民を守る党」の立花孝志党首は
立候補を表明しており、「2馬力選挙をやる」と語っている。
村上総務相は、「2馬力選挙」がポスターやビラの数を規定した
公職選挙法の数量制限に違反する可能性を指摘したが、
「総務省には調査権も実効性があるものがない。ルールの見直しは、各党各会派で議論してほしい」とも述べ、
総務省としての対応は難しい、との考えを示した。
また、兵庫県知事選でSNS上でデマや誹謗(ひぼう)中傷が拡散したことについても触れ、「SNSの表現が憲法に抵触しないように、どこまでの範囲を取り締まるか、各党の議論で詰めてもらうしかない」として、規制には難しさがあるとの認識を示した。