
――東京と地元の北海道・釧路との地方格差について、阿部さんが以前に書いた記事がウェブで話題となりました。改めて、どのような違いがあったのでしょう。
そりゃもう、すべてが違いましたね。文化や情報、あらゆることに不満があったんですが、なによりも釧路には学習参考書の品揃えがいい本屋がないことが辛かった。高校を卒業してすぐ上京して自宅浪人したんですが、しばらくは大型書店でラインナップに感動しながら参考書を吟味する日々を過ごしていました。
たとえば都内の進学校だと、どんな参考書をやってどんな勉強をすればいいのか、東大に入るような高校生がどのくらい賢いのか、どのような本を読んでいて、どんな知識があって、どんな喋り方をするのか、そういった情報が目の前にあるわけですよね。俺の場合は大学進学者が周囲にまったくいない環境で育ったので、そもそも大学生という存在を想像することすら困難でした。東大に入ってから、東大にめちゃくちゃ近い立地の進学校が最強だということを知って、そりゃそうだろ、チートじゃん、と思いました(笑)。
あと俺の場合、たまたま服が好きだったので、中高の頃とかにファッション雑誌を読んで、そこに載っている服はもちろん地元には売っていないわけで、全部東京にしか店がないんですよね。もともとは勉強よりも、その不満が「東京に行かないと始まんねえ」という強い渇望の源泉でした。
ps://news.yahoo.co.jp/articles/7334b35f8a6f14d9e1fd1f95edec53227917ed36
ニュー速(嫌儲)
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