
高速料金が“3割引” オトクなETC「深夜割引」が変わる!? 2025年夏から導入される新ルールは「大幅値上げ」? 現在との変更点とは
https://news.yahoo.co.jp/articles/d5a477741f9d65196c78d8dfc13abf2b1658e8ea
1. ETC深夜割引の変更点: - 現在のETC深夜割引は、午前0時から4時までの間に高速道路を走行する車両に対して通行料金の30%割引が適用される。
- 2025年3月末にこの制度が見直され、新ルールが導入される予定。
2. 新ルールの主な変更点: - 割引適用時間帯の拡大:22時から翌5時までに拡大されるが、割引はこの時間帯内の走行分のみに適用される。
- 割引額の算出方法の変更:従来の料金所のETC無線通信アンテナに加え、高速道路本線内にも新たにETC無線通信アンテナを設置し、車両ごとの通信記録を収集して割引対象距離を算出する。
- 走行距離の上限設定:普通車は105km/h、大型車や特大車は90km/hの上限速度が設定され、4時間以上の走行では30分相当の距離がカットされる。
3. ETCマイレージサービスとの連携: - 割引額は通行料金から直接差し引かれるのではなく、ETCマイレージサービスまたはETCコーポレートカードの還元額として後日加算される。
- 一般ドライバーが深夜割引を受けるためには、ETCマイレージサービスへの事前登録が必須となる。
4. 影響と懸念: - 新ルールにより、特に長距離を走行しない一般ドライバーにとっては実質的な料金値上げとなる可能性がある。
- 長距離トラックなどは新たな長距離逓減制の拡充により恩恵を受けるが、一般ドライバーにはその恩恵が少ない。
5. 激変緩和措置: - 新ルール導入に伴い、5年間の激変緩和措置が設けられる。これにより、1000km以上走行した車両については、1000kmを超える部分が深夜割引の対象となる。
=専門用語の解説
・ETC(Electronic Toll Collection):電子料金収受システム。車両に取り付けたETC車載器と料金所のアンテナ間で無線通信を行い、自動的に通行料金を支払うシステム。
・NEXCO:東日本、中日本、西日本高速道路株式会社の総称。日本全国の高速道路を管理・運営している。
・長距離逓減制:長距離を走行するほど、1kmあたりの通行料金が逓減(減少)する制度。これにより、長距離利用者の料金負担を軽減する。
・激変緩和措置:制度やルールの大幅な変更により生じる影響を緩和するための一時的な措置。新ルール導入時の混乱を防ぐために設けられる。