「破滅的医療支出の世帯も出る」患者団体が訴え 高額療養費の見直し
2025年2月10日 16時30分
医療費の患者負担に月ごとの限度を設けた「高額療養費制度」の見直しをめぐり、
がんや難病の患者団体が10日、厚生労働省幹部と面会した。同省側から
改革案を部分修正する意向が伝えられたが、団体側はあらためて全面修正を求めた。
週内にも福岡資麿厚労相が直接面会する予定。
高額療養費制度見直し、長期治療の負担増緩和を検討 政府案、修正へ
面会したのは、全国がん患者団体連合会(全がん連)や日本難病・
疾病団体協議会(JPA)。厚労省側は、12カ月以内に3回以上、
限度額に達した場合は、4回目からさらに限度額が引き下げられる仕組み
「多数回該当」にふれ、6回以上限度額に達した場合は、
7回目以降のさらなる引き下げを検討していると回答したという。
ただ、こうした修正でも6回目までの限度額が引き上げられれば負担は増える。
患者団体らは「(予定通り)3段階全ての引き上げをすると、
手取りの6割超が医療費となり、『破滅的医療支出』となる世帯も出てくる」と反発し、
限度額の据え置きを求めた。