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 名古屋刑務所(愛知県みよし市)で起きた刑務官による受刑者への暴行事件で、名古屋地検は8日、特別公務員暴行陵虐や同致傷の疑いで書類送検された21~37歳の男性の元刑務官ら13人全員を不起訴処分(起訴猶予)にし、発表した。

 処分の理由について、地検は「犯罪後の状況など諸般の事情を考慮した。懲戒処分は一つの要素として考慮した」としている。

 法務省は4月、22人の刑務官が2021年11月~22年9月、40~60代の男性受刑者3人に計419件の不適切な処遇をしたと認定。このうち事件化が相当だと判断した106件に関わったとして13人を書類送検し、6~2カ月の停職などの懲戒処分にした。

 同刑務所では2001~02年、肛門(こうもん)部に消防用ホースで放水したり、腹部を革手錠つきベルトで締め付けたりして、受刑者3人を死傷させる事件が起きていた。