シュネッツァー氏は「若者のチャンネルに登場しなければ、存在していないことになる」と説明した。
一方でソーシャルメディア・プラットフォームのアルゴリズムは、真面目なコンテンツよりも論争を呼ぶメッセージを優先的に扱う傾向があるとの指摘も聞かれる。
例えば欧州議会選でAfDの有力候補だったマクシミリアン・クラー氏が若い男性向けに「モテる」秘訣としてティックトックに投稿した「ポルノを観るな。緑の党に投票するな。新鮮な空気の中に出かけろ。本物の男は右翼だ」とのメッセージは活発に拡散された。
ティックトックでのクラー氏のフォロワー数は約5万3000人に上るのに対して、社会民主党と緑の党の有力候補はそれぞれ1万1000人と2652人だった。
クリストフさんは「私の世代は政治について本当のところは分かっていないが、AfD(の言葉)はいつも耳にしている」と話した。
スペインでも反移民の右翼政党ボックス(VOX)がティックトックで強い存在感を放ち、25歳未満の得票率は12.4%と、全世代の9.6%を上回った。
ボックスに投票した22歳で大学生のザビエルさんは「移民やジェンダー論などのタブーの話題んついては、ボックスだけが政府に反対しているように見える」と述べた。
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