
https://www3.nhk.or.jp/lnews/tokushima/20250319/8020022664.html
大阪・関西万博「徳島県ゾーン」で準備進む
大阪・関西万博の開幕まで1か月を切る中、徳島県の魅力を発信するブースでは、徳島の自然や文化を体感できるエリアで映像の確認が行われるなど準備が進められています。
徳島県は4月13日に開幕する大阪・関西万博で、関西広域連合のパビリオンに「徳島県ゾーン」を出展して県の魅力を発信することにしています。
「徳島県ゾーン」では3月から展示する作品の搬入や設置が行われていて、19日は徳島の自然や文化を体感できるエリアを中心に準備が進められました。
このエリアではデジタル技術を活用して、縦およそ3メートル、横およそ6メートルの巨大なスクリーンや床に鳴門海峡の渦潮や阿波踊りなどの臨場感あふれる映像が投影され、徳島を訪れたかのような仮想的な体験ができます。
県の担当者や制作の委託を受けた業者がスクリーンの正確な位置に映像が投影されているか確認していました。
徳島県万博推進課の平石雄大主任は「県内の職人や企業、学生など多くの人に関わってもらい、ここまでたどり着くことができた。思いが込められた伝統工芸品やコンテンツなどさまざまなものがあるので徳島の魅力を来場者に肌で感じてもらいたい」と話していました。
【伝統技法用いた作品も】
「徳島県ゾーン」には、くぎを使わずに
木を組み合わせる徳島の伝統技法「阿波指物」を用いた扉や障子、それにテーブルが展示されます。
これらの作品は多くの人に徳島の伝統に触れてほしいという思いから、県が、現代の名工に選ばれた徳島市の指し物師、富永啓司さんの工房に依頼して制作されました。
いずれの作品にも県産の杉が使われ、このうちブースの入口に設置された扉は木を斜めに組む「四方転び」という技法で制作されています。
また、縦およそ3メートル、横およそ7メートルの大きな障子には、しなやかに木を曲げて作りあげた龍と鳳凰が出会う場面が表現されています。
制作を指揮した息子の富永康介さんは「制作しているときは不安もあったが、展示された作品を見ると感無量で、うまくいってよかったと思います。伝統的な技法と新しいデザインで新旧が1つになるようなコンセプトで作品を仕上げたので楽しみにしていてほしい」と話していました。
VIPQ2_EXTDAT: none:none:5000:5000:donguri=0/4: EXT was configured