
「ビジュアル吹き替え映画」が初公開に。言語の壁は“視覚的にも”解消されていく
アメリカの映画館チェーンAMCシアターズが、映画業界にとって画期的とも言える技術を導入しました。外国語の映画を自国の言葉に吹き替えするさい、音声だけでなく“視覚的にも吹替”するというビジュアル・ダビングです。
今までの吹替では、どうしてもセリフと口の動きが完璧には合いませんが、AIリップシンク(音声と口の動きを合わせる技術)でぴたりと合わせられます。
「言葉の壁」が視覚的にも解消される、ということです。
スイス映画『Watch the Skies』でこの技術が採用され、プレミア公開されます。長編映画でビジュアル・ダビングが使用されるのは初めて。
ハリウッド進出に有利
ハリウッド有するアメリカでは、自国映画がたくさんあることで、外国語映画に触れる機会が他国よりも少ないと言われています。結果、字幕映画や吹替映画に馴染めず、苦手という人も少なくないのだとか(ただし、YouTubeや配信サービスの影響で、世界のコンテンツを字幕で見るハードルが下がってきてもいる)。
世界の映画業界、とくに予算が限られたインディーズ映画にとっては、ビジュアル・ダビング技術によって、アメリカという大規模映画市場でより多くの人にリーチするいいチャンスとなるかもしれません。
一方で、オリジナル版とは役者の演技まで変わってしまうのではないかという懸念や不安の声もあります。
https://www.gizmodo.jp/2025/03/amc-using-ai-powered-visual-dubbing-to-premiere-swedish-movie-in-english.html