>>478 米は単に農家の高齢化で本質的に脆弱な体制になっている
ところに肥料を含む資材費の高騰、インボイスの押し付けに
よる無益な事務作業の増加といった背景があって、戸数が
減っていたところに、猛暑による産生品質の低下が起きて
供給量が減少、そこに小麦粉製品の価格上昇による米への
消費移行を背景とする需要増加があって、需給が逼迫した
ことで概ね説明できる。
価格上昇の大きさは米が生活に必要なものであり需要の
価格弾力性が低いからと理解することが可能。
その他のものについては、円安による価格上昇の影響が
産業構造の上流から徐々に下流に浸透しているだけだろう。
今月の輸入物価指数は 2020 年を 100 とすると現状
160 程度。一方、国内企業物価指数は徐々に上昇して
いるとはいえ同じく 2020 年を 100 とすると、現状 125 。
とても吸収しきれていない状況。
消費者物価指数でみると同じく 2020 年を 100 とすると
110.8 と企業物価指数よりさらに低位な状況。まあ、まだ
価格転嫁は続くだろう。なお、上がりが顕著な生鮮食品に
限ると 138.0 と企業物価指数よりは大きいけれど輸入物価
指数には追いついていないから、需給バランスもあって
まだまだ上がる可能性はある。
ついこの間まで日本では円安が良いこととされていたけれど、
本当なぜだったんだろうね。ぐっちーさんみたいに通貨は
高いほうが良いに決まっていると述べる人もおられたけれど
実に少数だった。