
狙われた証券口座、2つの巧妙な手口の可能性を専門家指摘-被害拡大
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-08/SU130ADWX2PS00
(前略)
楽天証は3月下旬、ユーザーのログインIDやパスワードが盗まれた上、流動性の低い中国株などの売買が行われた可能性があると発表。その後、SBI証券やマネックス証券のほか、野村証券やSMBC日興証券でも顧客口座が乗っ取られる不正取引を確認。松井証券も不正取引が発生したと公表するなど被害は拡大している。
(中略)
具体的な手口はまず、偽メールや不正広告などでユーザーを偽サイトに誘導した後、さらに正規サイトへ誘導。ユーザーが正規サイトでIDやパスワードを入力すると、ハッカーが傍受してクッキーを盗み取るというものだ。中には、ブラウザーの画面の左側が本物、右側が偽物という精巧なサイトもあるという。
これに対し、インフォスティーラーはIDやパスワードなどの個人情報を盗むことに特化したマルウェア(悪意あるプログラム)の一種。メールや不正広告、不正サイトに潜んでおり、デバイスが感染すると個人情報が根こそぎ盗まれてしまう。本人が気づかないうちに、個人情報が抜き取られているパターンも少なくないという。
サイバーセキュリティーやマルウェア対策が専門の横浜国立大学の吉岡克成教授は「不正に取得したアカウントを通じて株式を売買し、相場を操縦するような形で、間接的に利益を得ようとする手口は比較的新しいコンセプトだ」と指摘する。
いかそーす
(おわり)